妊娠しているお母さんにと胎児にとっては、葉酸は非常に大切な栄養素で、不足すると二分脊椎などの神経間閉鎖障害が起こりやすくなることが知られています。
これらのリスクを減らすためにも妊娠する前から、女性は葉酸が不足することなく取り続ける必要があります。また、葉酸には神経管閉鎖障害の予防効果以外にも、小児に発生する神経芽細胞腫の発生を抑制する働きがあると言われるようになって来ました。
葉酸の不足は大腸がんや乳がん、すい臓がんなどの発生にも関係するとの報告があり、葉酸をサプリメントにより摂取していた人に大腸がんの発生が少なかったとの報告もされています。葉酸は母体にも、胎児にも大事な栄養素です。
胎児の神経系のトラブルの発生を抑制し、神経芽細胞腫のリスクを減らす効果のため、がんの発生を抑える効果が期待される葉酸を不足することなく摂取するようにしましょう。
さらに、葉酸には脳卒中や認知症の予防効果もあると海外の研究で明らかになっているので、葉酸は妊婦や若い世代の人だけでなく幅広い世代に必要な栄養素だと言えます。家族みんなが葉酸を摂る環境も必要です。
